今日は何の日
第一次世界大戦開戦記念日 (7月28日)
1914年(大正3年)のこの日、オーストリアがセルビアに宣戦布告した。発端はオーストリアの皇位継承者フランツ・フェルディナント夫妻が同年6月28日、セルビア国内に本拠を置く暗殺者グループによって、ボスニアの州都サライエボで殺されたサライエボ事件が起こったことで、この事件に対してオーストリアは、セルビアを武力で打倒することによって大国の面目を保とうとした。一般には、この日付が第一次世界大戦の開戦日とされることが多い。第一次世界大戦は1918年まで続き、背景にはドイツ・オーストリアを中心とした同盟国とイギリス・ロシア・フランスの三国協商の対立がある。19世紀の頃、ヨーロッパ諸国では産業が発達したことで生産過剰状態が続き、世界同時不況に陥った。そこで各国はこの不況から脱却し市場を増やそうと植民地支配を始める。この植民地確保により多くの紛争や対立が起こった。ドイツはフランスを牽制するためにオーストリア、イタリアと結び、対してイギリスはフランス、ロシアと結んだ。イギリスはこれによって、ドイツを包囲することができた。一方、ドイツはロシアとフランスとの挟み撃ちにされる可能性があるため、中立国であるベルギーを攻め、次にフランス、そしてロシアを攻めるというシュリ―フェン・プランを打ち出す。そしてサライエボ事件によりオーストリアから宣戦布告を受けたセルビアには後ろ盾であったロシアが総動員令を出した。これがきっかけとなり、ドイツはシュリ―フェン・プランを始動し、対してイギリスはドイツに宣戦布告し攻め出した。こうしてヨーロッパが戦争状態となり、その後は日本、そしてアメリカも参戦するという、世界規模の戦争へと拡大して行った。
[引用:雑学ネタ帳]