今日は何の日
「満州事変」勃発記念日 (9月18日)
1931年(昭和6年)のこの日、日本の関東軍が中国大陸にあった南満州鉄道の線路を爆破し「満州事変」が勃発した。「満州事変」とは日本の満州(中国東北部)への侵略戦争のこと。現地軍は翌1932年(昭和7年)1月までに中国東北部の遼寧(りょうねい)、吉林(きつりん)、黒竜江(こくりゅうこう)の三省をほぼ占領し、3月1日に満州国の建国を宣言した。9月には斎藤実内閣が日満議定書に調印して満州国を承認し、当時の中国政府も既成事実を黙認した。国際連盟は日本の撤兵を要求したが、日本はこれを拒否し、国際連盟を脱退した。満州国とは中国東北部に存在した日本の傀儡(かいらい)国家で、1932年3月1日、清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)を執政に中国から分離して建国された。満州国は日本が満州の権益を確実にするために建国したとも言われている。首都は新京(現在の中華人民共和国吉林省長春市)。溥儀を皇帝に帝政施行、参議府を最高諮問機関、国務院を行政府にしていたが、実権は関東軍司令官兼駐満大使兼関東庁長官指揮下の日本人が掌握していた。日本資本が支配し、満州重工業開発やその他の合弁会社が軍事工業優先の経済建設を強行したが、1945年8月にソ連軍に占領され、日本の敗戦とともに消滅した。
[引用:コトバンク]